???「たけるん、何機種出るの?」

たけるん「3機種、出ますよ?」

コハD「当たり前のようにw」

(出典:https://youtu.be/JUGvdUxBVpI?t=5725)


運命が決まった日

2020年9月15日、私は株式会社SEGAの本社がある大崎に向かっていました。ありがたいことに、「公式生放送に出演しませんか?」というお声掛けを頂き、ノータイムで出ます!!と返事をしていた自分はこの日、本当にワクワクしていました。

またいつか別で記事にしようと思っていますが、同じ年の2月、KoP2019という、maimaiでは初となるSEGA公式が主催する大会が実施されました。私は11人のファイナリストには残れたものの、そこからベスト4を決める勝負で下らないミスをしてしまい、決勝トーナメントへの進出権を逃しました。
その時から、来年こそは必ずや!と、練習を積み重ねて…行くはずだったんですが、皆さんもご存知の通り、この大会の直後から世間は新型コロナウイルス感染症、CoVID-19の波に飲まれていき、ゲーセンで練習するどころかそもそもKoP2020が開催されるのか?というところすら危ぶまれる状況になってしまいました。もちろん、自分にできることは日々の積み重ねしかないと信じて様々な練習を積んできましたし、開催されなかったからと言ってそれらは決して無駄にならないということを分かっていたつもりでいました。しかし、昨年オンライン予選が開催された時期が近付くにつれて、不安は募っていく一方になってしまい、自分がこの大会が開催されないことを、自覚している以上に恐れていたということに気づかされました。

毎回、公式生放送にはこれでもかというほど新情報を詰めてくるSEGAのことですから、KoP2020がもし発表されるとしたら間違いなくここだろうと踏んでいました。そして放送1週間前に出た生放送の告知にあった
「KoP2020、開催決定!」
の文字を見た時の安堵感、あれはもう…これから先、一生忘れることはないと思います。今年もまた、全力で勝負できる。そう思うと、ワクワクで朝も起きれない日々が続くのでした。(朝は起きろ)

さらに、去年からうすうす匂わされていた3機種での開催が実現、その生放送で正式に発表されました。きっと今私のことを知ってくれている人の多くは私をmaimaiの人だと思っていると思うんですが、実は過去にはCHUNITHMも結構やっていましたし、オンゲキも人並みにはプレイしています。



もちろん、maimaiに対してしてきた努力に比べればとてもちっぽけなものですし、優勝できるなどとは思っていませんが、どうせあるなら3機種ともできる限りの努力をしたい、そう思いません?まあ、思わない人も中にはいると思うんですけど、僕は思ったんですよ。
そんなことを思いながらコハDの発表を真横で聞いていると、自分にもマイクが回ってきまして、去年のmaimaiでの悔しかった気持ちをバネに、リベンジすることを皆さんの前でお約束しました。その僕のコメントを聞いて、コハDがこんな一言を投げてきました。

「たけるん、何機種出るの?」

そりゃ3機種に決まってるでしょ!!!!!!!当たり前!!!!!振りが完璧すぎてありがたかったです、本当に
かくしてこの日、私は3機種同時に公式全国大会に挑むことを決めてしまいました。今思えば本当に終わりの始まりでしたが、そんなことを当時は知る由もなく、去年のパンドラボックスを乗り越えられた自分ならきっと乗り越えられる、そう信じて立ち上がるのでした。パンドラボックスの話もそのうち記事にしたいな。


驚きの枠の狭さ

いやもうタイトルに書いたまんまなんですけど、去年のmaimaiは、

オンライン予選(11エリア×32人)
エリア大会(各エリア1人が決勝へ)
決勝大会(残った11人から優勝を決める)

という3部構成になっていて、このルールならまあ3機種ともエリアはさすがに余裕だろうと踏んでいました。しかし、生放送が終わってしばらくしてルールが公開されてみると、その3部構成であることこそ変わっていなかったものの、

オンライン予選(東西2エリア×8人)
エリア大会(各エリア2人が決勝へ)
決勝大会(残った4人から優勝を決める)

え???????????????????

いや、なんで8人なんですか????ええ????って思いましたよそりゃ。しかもエリア少ないし。まあコロナの影響なんでしょうけど、枠狭すぎんか??おれの3機種エリア出場計画は…
と思ったのもつかの間、超ポジティブな私は「3機種出場できることの価値が上がった!大変だけど頑張るぞ!」と気持ちを切り替えて、来るべきオンライン予選の期間を待つのでした。
待つはずだったんですけど、なんか凄い理不尽なランキングイベントがあったせいで全然休めなかったんですよね。まあそんな話はまた後程…


maimai編

さて、オンライン予選が始まりました。もちろん、一番落とせないのはmaimaiなので最初に手を付けたのはmaimaiだったんですが、課題曲解禁して何回かやって適当に通してみたら…


2クレ目に出た通しスコアでそのまま進出しました。真にデキる人間というのは、直前になって焦ったりしないのです。ちなみに夏休みの宿題は8月32日にやるタイプです。以上です。2クレしかやってないので他に書くことはないです。


オンゲキ編

始まる前に一番危惧していた部門はこれでした。というのも、オンゲキは初期に少し頑張っていただけで、この2年間は好きな曲が入ったら理論値取る、14+が増えたらABFBだけしておく、それくらいのことしかやっていませんでした。なので、先述の生放送の時点で総プレイトラック数はたったの1600、なのに、実質全国上位16位に入らなければならない。さすがに無理なんじゃないかと思いました。が、ルールをよく読んでみると…
P-SCORE、という新しいスコアシステムでの勝負になる、ということがそこには記載されていました。詳しい説明は省きますが、要は厳しい判定でやってね、ってことです(わかる人にはわかる書き方で言うと、IIDXのEXスコアとまったく同じ計算式・判定です)。ちょうど1年ほど前にmaimaiでらっくすが稼働した際に搭載された「でらっくスコア」も同じシステムで、私はそれをやりこんでいたためにこのルールは極めて私にとって有利なルールでした。実際に、最初に3日ほど使って詰めたスコアでその時点でエリア内2位、トータル4位の好成績を収めることができました。
その後、周りのメンツの追い上げが凄まじかったために、最後の土日のうち片方を使って少しだけ点を伸ばしてエリア内7位フィニッシュになりました。あれをやってなければ足りなかった、あぶねえ~!
最終的にはデスペラが100回弱、エバラスが140回くらい、おしゃまが47回でした。マジででらっくスコア頑張っててよかった。他の進出した皆さんに比べると半分以下…どころか下手したらそのまた半分以下のプレイ回数のような気がしますが、それは1年でmaimaiでらっくすを2500クレプレイしてきた積み重ねの上に成り立っていると自負しています。来年はこうはいかないと思うのでもっとオンゲキも頑張る1年にしよう!と思ったのでした。いい曲がたくさんあるのに未プレイあるのもったいないですしね!

ちなみにこれは余談なんですが、KoPが発表されてから予選が始まるまでの期間で、「ゆるゆり」のランキングイベントが実施されていました。あれのせいで金欠ではあるんですがw、今思うとあの2週間でオンゲキに対する「慣れ」を得られたのは大きかった気がします。でも反面、あの2週間でチュウニズムにあんまり手を出せなかったのは痛かったなぁ、とも思います。最終結果は50位くらいでした、ありがとうコハD。でももうちょっと落ち着いた時期が良かったな~w、次はきんモザ新劇場版公開に合わせたきんモザシリーズとのコラボを期待してます(それ来たら10位やる)!!


CHUNITHM編

問題のチュウニズム編です。というのには本当にたくさん理由があるんですが、まずそもそも課題曲が本当に絶望的だったんですよね。私はCHUNITHMは稼働直後からプレイしていましたが、最もプレイ頻度の高かった時期はCHUNITHM PLUS~CHUNITHM STARの中盤くらいまでで、全曲埋めていたのもその時期だけです。つまり、
「STAR PLUSからCRYSTAL PLUSまでの曲はろくにプレイしていなかった」
ということです。一時期、ひどいときは未プレイが150譜面を超えていたくらい…頼むから知ってる曲ばっかり来い!!と思っていた中発表された課題曲がこちら。



知らん曲・知らん曲・知ってるけど判定が苦手な曲
新曲(ここだけ得意だった)・知らん曲・知ってるけど超がつくほどの苦手曲

この画像を最初に見た時の私↓










いやもう涙が出そうになりましたよ。最近の曲しかねえんだもん。インペリむずいし。というか安定しない感じの曲しかないやんけ。コースモードの特性を悪用してくれやがったなこんちきしょう。
さて、本当にどうしましょう。どちらかというと中位曲は得意なので、コース1は2020000を揃えた上でインペリで奇跡を起こすゲームでした。これはまあそれなりの試行回数を積めば何とかなるとしても、フラクチャーは1009946が自己べではあるものの譜面は全く覚えておらず、クライマックスはAJがぎりぎりの超苦手譜面。幸いおしゃまは6割くらいの確率で理論値出る感じでしたが、コース2そもそもAJできんのか…?というところからのスタートでした。
本当は課題曲は始まるまでに詰めておきたかったんですが、前述のランイベのせいで(おかげで)あんまり練習できないまま期間を迎えてしまいました。果たして…

早々とmaimaiとオンゲキを安全圏までもっていったあと、期間のほとんどはチュウニズムに使うことになりました。まずはコース2を一回AJで通してから、コース1を納得行くところまで詰めて、最後に様子を見ながらコース2を伸ばす作戦で行こうと思っていました。当初の想定として、ボーダーが高めに見積もって(-6、-6、-25)、(-6、-40、-50)で、合計-130くらいになると思っていました。自分の得意傾向を反映させて、目標スコアを(0、0、-20)、(0、-40、-60)の-120に設定しましたが、当時の自分はこれを達成できる自信がまずありませんでした…が、このスコアを出せば勝てるであろうと信じて、できる限りの努力をすることを誓いました。
大変運のいいことに、比較的詰め始めてすぐにコース2を一回AJすることができました。その時のスコアがこちら…

フラクチャーうめえええええw一発で目標点出ちゃった、さすがにこれは行けんじゃねえか???と思いましたよ、ええ。このときはね。


この時点で自分はボーダーを既に上方修正していて、まだこのスコアでは足りないことを確信していました。Climaxの自己ベストも1009967まで伸び、フラクチャーに至っては4落ち1009985。少なくとも-80は出せるし、出さなければならないだろうと思いました。いったん、目標を-20と-80の合計-100に上方修正しました。
もたもたしている時間はないと、すぐにコース1を詰め始めましたが、この後はしばらく調子の上がらない日が続き、なかなか揃えられずに帰る日々が始まってしまいました。しかし、自分がそうしている間にみんなは恐ろしい勢いでスコアを詰めていき、一時は西エリアのボーダーが東エリアのボーダーを上回るまでになりました。このままではボーダーは100どころか80くらいまで行きかねない、そうなったら私は本当に勝ち目がなくなってしまうと思いました。自分の地力で出せる本当に限界のスコアを、ボーダーが越えてしまうかもしれないと思いました。何とかしてみんなの詰めるスピードを少しでも遅らせる必要がありました。

この時点でのランキングは、上位5人が抜け出ていて、6~8位の3枠を11位までの6人で争うような様相になっていました。つまり、諦めてリタイアする人が出れば自分の負担は軽くなり、その分詰めなくてはならない量が減ります。もちろん他の人が諦めてくれれば一番いいのですが、ここまで本気で戦いに来ている人たちを自分の戦略で諦めさせるのはほぼ不可能でしょう。であれば、「自分が諦めたフリをする」ことで、周りの人を少しでも油断させる手が取れるかもしれないと、そう考えました。非常に姑息な手ではありますが、私はこの時点で正攻法では勝てないことをほぼ悟っていたので、使える手は使うしかないと思いました。

↓当時のツイート



ここまで読んだ皆さんはもうお分かりかと思いますが、これ

マジですみませんでした。これツイートしながら2めっちゃ詰めてたし1詰めてる間も単曲の練習してたし(たまたま自己べ出なかっただけ)夜な夜な運指組んでた。みんなマジですまん。

これをツイートしたのが最後の土日の前の金曜日(期間はその次の水曜まで)、これが影響したかは分かりませんが結局土日の間ボーダー付近のスコアは全く動きませんでした。というか、そのあと最終日まであんまり動きはなかったです。実際どうだったのかボーダー付近にいた人とお話してみたいな
傾向として土日は圧倒的にスコアが動きやすいことを知っていた私は、勝機が見えたと思いました。このブラフを打つために先に詰めたコース1は目標を上回る-15が出ていましたし、こうなれば後は残りの3日間全力でスコアを詰めるだけです。
このあと3日間は、比喩なしで本当にすべての時間を使って詰めました。何度も何度も「あの1アタがなければ…」というスコアが出ました。
詰めてる途中で

こんなスコアが出たりしました。フラクチャー…今でも本当に悔しいリザルトの1枚です。
このスコアが出た時点で進出ラインまではあと7点でした。
最終日はその7点のために開店から閉店までチュウニズムでした。マジで10時過ぎから24時までやりました。が、結局、最後の最後までチャンスはモノにできず…ここからスコアが伸びることはありませんでした。
結果としては-98点の10位でフィニッシュ、3機種の中で唯一エリア出場を逃してしまいました。みんな強かった~!もちろん悔しいですが、まだまだ実力不足だったということでしょうし、しっかり今の自分にできることをやり切ったので後悔はしていないです。来年に向けてまたチュウニズムも頑張ろうと思ったのでした。来年は卑怯な手を使わなくても勝てるように、実力をつけておきなさい、という神様からのメッセージかもしれませんねw

書く前から分かってたことではあるんですがこのパートだけすごい分量になってしまいました…w


終わりと始まり

でも、ここは通過点でしかないんですよね。この記事を書いている今も、2機種出場できることになったエリア大会に向けて様々な対策をしています。オンゲキなんかは課題曲に未プレイのものすらあって本当に大変なんですが、本番は見てて楽しくなるような試合をしたいと思っています。今回は残念ながら現地での観覧ができないルールになっていますが、その代わりにオンライン配信があるので、お時間の合う方はぜひ見てみてくださいね!いずれも時間は12時からとなっております。


maimai(11/21)→https://youtu.be/ZmA7WdKri78

オンゲキ(11/22)→https://youtu.be/NOXR0lK9Sfo

チュウニズム(11/23)→https://youtu.be/WV6RZdCFCLg


惜しくも3機種出場は逃しましたが、私のKoPはまだまだここからです!何かと大変な世の中ではありますが、見てくれる皆さんが一瞬でも笑顔になるような、そんな時間を作れたらいいなと思っています。今後の私の活躍に乞うご期待。
それでは、配信でお会いしましょう!本日はこの辺で。

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