【異世界転生】公式大会で敗れた俺がその大会で何故か解説をすることに!?【KoP2020】

※注意、今回の記事はフィクションを含みます

どこにでもいる1人の音ゲーマーな俺だけど、実は最近不思議な体験をしたんだ。記憶は朧気だけど、未来の自分がこの出来事を忘れないために、その時の記録をここに記しておこうと思う。

KoP2020、激闘のオンライン予選

詳しくはこの記事に書いてあるんだが、俺はKoP2020で3機種エリア出場を目指してオンライン予選に命懸けで取り組んだんだ。それは本当にレベルの高い戦いで、俺は惜しくもCHUNITHMだけエリア大会への出場権を逃すことになる。
だけど、ただのどこにでもいる音ゲーマーな俺の唯一とも言える長所、「与えられた環境で楽しみ続けられる」というのが幸いして、俺はエリア大会出場権を獲得したmaimaiとオンゲキで良い結果を残せるように、開催まで猛練習を積んでいったんだ。

エリア大会に向けた練習

とは言っても、オンゲキに関しては他の音ゲーから持ち込んだ地力でなんとか突破しただけなので半分初心者みたいなもので、Lv14の曲ですら半分くらいは未プレイと言った始末。高々3週間しかない練習期間をmaimaiに割いている余裕はとてもじゃないけどなくて、そのほとんどはオンゲキの対策に使うことになった。
エリア大会は各エリア8人でトーナメント方式、優勝者と準優勝者が決勝大会に進出できるというルールだったが、この段階で俺はオンゲキの目標を「1回戦突破」に定めた。未プレイの曲が多すぎる状況で、決勝進出を目標に掲げるとスケジュールに無理が生じると判断したからだ。これは結果から言うと正しい判断で、無理に優勝を目指さなかったことで俺は練習期間の間、リラックスしてスコアを伸ばすことができた。
勝ちに執着せず、それでいて勝ちを目指すというのは一見すると矛盾するようにも見えるが、この二つは案外紙一重なものなのだ。

開催一週間前に課題曲リストが公開されたんだけど、Lv14だけが対象である、という俺の読みには反してLv13+も対象になっていた。これは嬉しい誤算で、14ばかり練習していた皆に対して13+で刺せる可能性が生まれた。選択肢が広がったのだ。

結果的に俺は、13+の中でも比較的難易度が低いが特徴的な譜面である「Summer is over」を1回戦の自選に決め、課題曲リストの中で最もプレイ回数が多くスコアが安定する曲であった「Baqeela」を2回戦の自選に決めた。Summer is overは完全に相手のミス狙い、Baqeelaはとても勝てるとは思えなかったが消去法でこれしかない、というような選び方をした。
次回以降のために今はまだ伏せておくが、思い返すと2回戦で投げ得る曲は他にもいくつかあったなと思う。これは大会に出たことが少ない自分にとって、今回の大会における大きな反省点の一つだ。考えが浅く、もっと練るべきだったと思う。もっとも、戦略以前にもっとたくさんの武器を持つべきなのであるが…

ちなみにmaimaiの方は本当にほとんど対策をしていなくて、1回戦の相手はほぼ確実にTitaniaを投げてくると思ってたからそれだけ2,3回練習して、自選は本当に当日の朝決めた(確定させるのが当日朝の受付時だった)。3週間では無理、できることには限界があるんだよね。

だから、今回は実を言うとmaimaiは戦う前から何となく負けそうな気がしてたんだ。でも不思議とそれは悪い気分ではなくて、maimaiは勝つことよりも楽しむことが目的になっていたように思う。maimaiもオンゲキと同様に、なんとなく1回戦突破を目標にはしていたけど、いい意味で勝っても負けてもいいな、というそんな気持ちで俺は当日を迎えることになった。

エリア大会当日

エリア大会は機種ごとに日が分かれていて、初日がmaimai、次いでオンゲキ、CHUNITHMの順で実施された。新型コロナの影響もあって今回は東西エリアともに東京のセガ本社で無観客開催となったが、これは俺にとってはどちらかというとありがたくて、ゲームセンターよりも周りが静かで集中できたと思う。スペース自体は意外と広いしね(2年前の「物販」に行ったことがある人はそこと同じスペースだよ!)。オンライン配信もあって、前回よりも人数が少ない=強者揃いだったので、界隈の注目度も高く、かなり多くの人が見てくれていたんじゃないかな。

初日のmaimai、1戦目は予想通り相手からTitaniaが飛んできて、自選のシンフォニエッタ(当日の朝、「いい曲だから」という理由で自選に決めた)をAPして突破。しかし、2戦目の自選、ジングルベル白でスライドを巻き込む事故をしてしまい敗北。本当に僅差での負けで、もったいない!と思う一方、練習してないのだからそりゃそうなるだろという気持ちも確かに俺の中にあった。少なくとも「楽しむ」という目標は達成できたので、来年のリベンジを心に誓って初日を終えた。

2日目のオンゲキは、見事に作戦通りにSummer is overを刺して1回戦を突破。このエリア大会における最大の目標であったこの勝利を、しかも明らかな格上の相手からつかみ取ったことは本当にうれしかった。その後、無策で挑んだ2回戦は為すすべなく敗北。悔しかったが、こちらも来年は付け焼刃ではなく、しっかり地力をつけて帰ってくると誓って会場を後にした。


かくして、俺のKoP2020は幕を閉じ、残すは決勝に進んだ仲間達の勇姿を見届けるだけになった。ここまでは、決勝に進出できなかった、たくさんいる選手のうちの、平凡な一人のありふれた話のはずだった。

決勝の観戦は個人的にもかなり楽しみにしていたので、オンライン観戦ではあるがその日を楽しみにしながら、起きて音ゲーして寝る、そんななんでもない日常を送る毎日が帰って来たと思ってた。

でも、それは間違いだった。事件はいつ起きるか分からないものなのだ。いつ起こるか分からないのに、人間という生き物は愚かだから、目の前に起こるまでその事象には気づけないのだ。

見覚えのない世界

コロナの影響で延期されてしまったりなどで、待ちに待たされたKoP2020決勝大会の前日を迎えた。決勝観戦を楽しみにしつつも変わり映えしない日常を送っていたはずの俺は、お出掛けしてる最中に気を失ってしまったのだろうか。気がつくと、何やら馴染みのない場所にいた。

ここはどこだろう…ホテル?なにか見覚えがあるような気もするが、ただのしがない学生の一人である俺はそうそうホテルに泊まることなどないし、ホテルなんて予約した記憶もない。なんにせよ、眠すぎて頭が回らない…夢でも知らないホテルでも何でもいいが、せっかくベッドの中にいるのだ。外も暗いみたいだし、細かいことは一眠りしてから考えよう。おやすみ…

そして迎えた翌日の朝。まだ寝起きの冴えない頭で、自分の記憶を辿る。そうだ、俺は決勝の観戦を楽しみにしてたんじゃないか、一晩寝てたみたいだけどいったい今日は何日なんだ?そう思って覗いた時計は、今が決勝大会の日の朝であることを指し示していた。未だに現実なのか夢なのかの区別もつかないし、このホテルはどこなんだろう。とりあえずスマホで色々調べてみるか…と思ったその瞬間、部屋のドアをノックする音が聞こえた。ドアを開けると、そこには見知った連中──友人のファイナリストたちがいた。その中の一人が、俺に語りかける。

「お前いつまで寝てんの?今日本番じゃん!」
「え、そうだけど、配信は昼からじゃないのか?」
「なんだよ、まだ寝ぼけてんのか?お前解説やるんでしょ、俺たちと一緒に朝会場に行くって約束してたじゃん!早く支度しろよな~」

なんだって?俺が解説?言ってる意味が全然わからんぞ。俺はエリア大会で負けた、一人のプレイヤーでしかないはずじゃないか。

「まさか今流行りの異世界転生もの?勘弁してくれよなw」

そう言ったが、返事はなかった。きっと夢か、そうでなければ異世界なんだろうな(笑)。まあ、どちらにせよ今から決勝大会は始まるみたいだから、とりあえず会場には行ってみよう。現実の俺ならいざ知らず、この世界の俺は解説をやることになってるみたいだしな!

支度には少し時間もかかりそうだったので、結局会場には一人で向かうことにした。ホテルを出るまでに色々調べてみたが、どうやらここは会場であるセガ本社近くのホテルらしい。本社には今大会のエリア大会を始め、何度か行ったことがあるので、なんだか見覚えがあったのはきっとそういうことなのだろう。時間もないみたいなので足早に会場に向けて歩いていると、また見知った人に遭遇した。皆さんもよくご存じであろう、ゲキチュウマイ総合ディレクターのコハDである。他の開発陣の方々もちらほらと一緒にいるのが見えた。

「おはよう、今日はよろしくね。」

そう言われて、先の友人たちがデタラメを言っていたわけではなく、少なくともこの世界では本当に俺は決勝の解説をやるのだと分かった。

「はい、こちらこそよろしくお願いします!」

俺は、期待とワクワクに胸を弾ませながら、足早にセガ本社へと向かった。せっかくいい夢なら目いっぱい楽しんだ方がいいしね!
会場についてからのことは、色々ありすぎて正直書ききれないんだけど、突然「視聴者プレゼント用のステッカーにサインを書いて欲しい」と言われて困惑したり、会場のファイナリストたちと話をしたり、他のゲストの方々に挨拶したり…大会・配信が始まるまでも、充実した時間を過ごすことができた。これが夢や異世界じゃなかったらどんなに良かっただろうと思った。

そして、遂に大会が始まった。一部参加者がオンライン参加になるという障害をよそに大会は驚くほど順調に進行し、大会は大盛況のうちに閉会を迎えた。

正直、解説を任されてはいたものの、大会というのは生き物みたいなものなので、具体的に細かく何をしゃべるかまではあまり考えていなかった。これが失敗で、結構喋りがまとまりのないふわふわした内容になってしまったのではないかと、今でも振り返って思う。だがそれでも、一応課題曲に関する前提知識や出場選手の基本的なステータスなどはある程度把握できていたし、合格点は取れたんじゃないかな。自己採点は、45/100ってとこだね、反省すべき点はたくさんあったけど、最低限聞き苦しいものにはならずに済んだはず。今回得られたこの反省と経験は、夢が覚めても、あるいはもとの世界に戻っても(笑)、きっと役に立つものだろう。

夢か異世界か、それとも

その後数ヵ月が経っても、どうやら世間では俺がKoP2020の解説をしたことになっているらしい。これは一体どういうことなんだろう?夢にしては長すぎるし、まさか本当に異世界だったのか、それとも俺が記憶を失っていて、本当に解説をしていたのか…

そんなことを考えていたある日、俺はいつも通りな1日を終えて寝ようとしていたら、誰かの声が聞こえてきたんだ。それはなんとも昔から馴染みのあるような声だった。

「なにかお悩みかい?」
「…ここは夢か異世界か、それとも現実か。俺という存在は一体どこにあるんだ?そんなことを考えていたら、目が冴えてしまってね」

切り出す話題の重さの割に、姿も見えない声に対して随分とすんなり会話ができた。俺はすぐにこの声の主が「自分」であることに気づいていたから。

「ふん、きっと"そっちの"君は異世界にでも転生したつもりだったんだろうけど、君が歩んできたその道は全てが現実で、実際に起こったことさ。夢でもなけりゃ異世界でもないよ。」
「そんなこと言われて安易に納得するほど俺は馬鹿じゃないさ。」
「"こっちの"僕はね、まあ…君にも分かるように言うなら、パラレルワールドみたいな世界にいるんだ。こっちの世界はそっちよりも少し時間が進んでいてね、僕は自分の世界ではそっちの君よりも優秀だから、実際にKoP2020の解説をしたんだよ。それはそれは愉快な一日だったからさ、せっかく僕には君のことが見えるんだから、君にも同じ体験をして欲しいと思ってね!ちょっとそっちの世界にも干渉させてもらったってわけ、僕は優秀だからね!そういうことができるんだよ。」

随分とめちゃくちゃな主張だ。普通に考えれば、到底そんなことができるとは思えない。でもその声にはどうしてか、妙な説得力があった。

「あんたがどういうつもりだったかに関わらず、こっちはあんたの気まぐれで随分と混乱させられたよ」
「ああ、悪い悪い(笑)。まあ、そんなに悪いものでもなかっただろう?これからも楽しいことには敏感になって生きるべきだと僕は思うね」
「…まあな。言われなくてもそうさせてもらうさ。」

そう応えても、もう返事はなかった。
俺という存在は一体どこにあるんだろう。今は起きてるのか寝てるのか、異世界なのか現世なのか。あいつの言ってたことが本当なのかどうかなんてさっぱり分かりゃしないし、何が真実かなんてこれからも分かる気はしないが…まあ、こんなちょっと不思議な人生も悪くないかもな。そう思いながら、俺は眠りについたのだった。





あとがき

そもそもここまで律儀に読んだ人がどれくらいいるのかという問題はさておき…
まあ、とりあえず言い訳させてくれや。ブログ書くときは、内容をざっくり考えて→タイトルを先に決めて→内容を書いて→タイトルを修正して完成!の手順で書くことが多いんよ。
今回はタイトル決めたときに、何をトチ狂ったか「異世界転生もの小説風」にしようと思ってしまって、3割くらい書いた辺りで正直薄々気づいてたんよ。

「この話どうやって着地させるん?」
「というか文才無さすぎちゃう?」

設定を細かく決めてるわけでもないくせにフィクションを書こうとするとどうなるかが良く分かりました。で、分かったのに、なぜか勢いで仕上げてしまいました。このあとがきを書いている今も、公開するかどうかは迷ってるんだけども、書いたからには出しちゃうんだろうなぁ。あーあ

まあでも、自分はちょうど進路を考えてる時期なんですが、小説家になるのはやめよう!と思いました。収穫アリなのでセーフ!()

まあ今回に関しては、何となくお分かりだと思うんですけど、大人の事情ってやつがあるんですわ。なので、あえてフィクション話にすることでごまかせるんじゃね?という魂胆でございました。その目的はそれなりに達成されたはず。ファンタジーっぽいところ以外は"大体"実話ですけどね。実際は解説することが決まったあたりから、最低でもオンゲキは13+以下全理論値(エリア出た時点で未プレイが100以上、理論値は50ないくらいでした)、ウニは虹ポゼくらいは取ろう!と決めて両機種をやる良い機会になりましたし、実際解説は本当に良い経験になったと思います。

2021年も7月に突入してもう折り返し、未だ収まらないコロナ禍真っ只中ですが、今年も無事に開催されてくれると良いですね。今年は果たしてどっち側にいるのか…w去年から一段階も二段階も成長した僕の活躍に乞うご期待!



そういえば、前回の記事で「週一更新を目指す」と言ってから、次のこの記事が出るまでの所要時間は約2か月でした。ワロタ



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