【KoP3機種出場】1年早く夢が叶った話

 
まずはこちらの画像をご覧ください。


よっしゃーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!やったーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!

すみません、取り乱しました。これを読んでいる方の多くはすでにご存じかと思いますが、なんと!このたび私たけるんは

KoPの全国決勝に3機種とも出ることになりました」!!!

……


いやめっちゃすごくね?(自画自賛)


まあ、自惚れるのはここらにしておいて、今日の記事は、この3機種出場を掴み取るまでにどんな道のりを歩んできたのかを書き連ねていこうと思います。予選期間中の頑張りはTwitterにも書きまくっていたので結構みんな見てくれてたかなーと思うんですが、実はこの一年はこの瞬間のために頑張ってきていたので、その舞台裏は皆さんの想像をはるかに上回るボリュームだと思います。少なくとも、今まで自分の「努力量」に自信を持つことができなかった私が、「この一年は頑張った!」と自負できるくらいには頑張りました。ただの自分語りになってはしまうんですが、是非読んでいってくださいな。


準備編:KoP2020を終えるまで(~2021年3月)

前回のKoP2020は、maimaiとオンゲキの2部門でエリア大会(8枠×2エリア)出場を果たし、いずれも1勝ののち敗退、あと1勝のところで決勝大会進出を逃しています。チュウニズムは西エリア10位で惜しくもエリア大会出場を逃しました。その時の歩みは以前の記事に書いてあるのでそちらをご覧いただければと思います。
私はこの敗北を機に、大きな目標を一つ立てました。それは、

KoP2022(仮)で3機種ファイナリストになる

というものでした。なぜ2021ではなく2022なのか?というのには2つの理由があります。
1つ目に、自分が思っていたよりもオンゲキやチュウニズムに対する地力がないと分かったこと。2020が始まる前は、本気を出せば自分はオンゲキやチュウニズムも全国レベルで渡り合えると思っていたのですが、それは全くの自惚れに過ぎず、実際は自分がやっていない間に周りのレベルがどんどん上がっていて、1年で2機種ともを全国レベルまで持っていくのは時間的理由から難しいと感じました。
2つ目に、自身が学生である期間がちょうど2022までであるということ。私は2023年3月に大学を卒業予定で、卒業後は普通の就職をする予定になっています。卒業後も音ゲーは続けていくつもりではいますが、今ほど自由に時間を使えなくなるなど、予期せぬ理由でKoPのような大会に挑むことが難しくなってしまう可能性は否定できません。比較的自由に時間を使える今のうちに、一つ自分の満足のいくところまで頑張ったという結果が欲しいと思いました。もちろん目指せるなら三冠も視野ですが、2年でチュウニズムがそこまで上手くなるのか?という不安から、一旦はファイナリストを目標に設定しました。

で、そのようにして2年後の大きな目標が決まると、必然的に中期的な目標も必要になります。当たり前ですがKoP2021はその中間点ですから、まずはここに向けて何を頑張っていくのか決める必要がありました。
具体的な時期についてはお話しできませんが、エリア大会敗退後に、まず何から取り組もうかと考えていたころ、2020の決勝大会で解説をするお話を頂きました。3機種の解説として呼ばれた以上、あまりにもオンゲキやチュウニズムのスコアがスカスカなのは自分のポリシーにも反していたので、まずは2月(実際は3月に延期された)の決勝までに、チュウニズムは虹ポゼの取得、オンゲキは13+以下全理論値&全曲ABFBを達成しようと決めました。
その2つの小さな目標は無事に達成することができました(カウントミスでオンゲキ1曲だけ抜けてましたが…w)。そして、その直後にオンゲキRED PLUSのアップデートがあり、「判定調整B」が搭載されることが決定。13+以下を埋めていた際に、それが実装されれば全理論値も視野に入ると考えていた私は、そのタイミングで「RED PLUSの大ボスが追加されるまでに全理論値」を目標に掲げ、概ね6月末をめどにオンゲキを完成させ、そこからチュウニズムを頑張るという方針を固めました。
かくして、半年かかりましたが、KoP2021における私の目標は

maimaiとオンゲキでファイナリスト、チュウニズムでエリア大会進出

に決まりました。


オンゲキ編:全理論値になるまで(~2021年7月)

やることが決まってしまえばあとはそれに向けて全力で走っていくだけです!前項で「RED PLUSの大ボスが追加されるまで」を期限としていますが、それは、単純に埋めている途中で14.9の難しい曲が追加されるとモチベにかなり影響しそうだったということもありますし、ストーリー的にそのタイミングはセツナとあかりの最終決戦になりそうだったことに加え、全理論値の人数が安定していたために環境を変えるほどの難しい曲が追加されるかも?という推測から、もしかしたら15が追加されるかもしれないと考えていたからです。
結果的にその予感は的中していたわけで、なんと15が2曲も追加されてしまいました。あそこまでにω4を終わらせていなければ絶対に頑張れなかったと思うので、あの時頑張っておいて本当に良かった…
実際に14+を埋めていた時は、徐々に判定も理解できていき、想定していたよりはサクサク進めることができました。平均300回ずつくらいはかかる想定でいたんですが、結局(理論値を狙い始めてから)300回を超えたのは脳天だけで、かなり地力の向上を実感できる結果になりました。目標は6月末でしたが、少々忙しい時期など重なり、7月半ばに14+全理論値達成となりました(14は後日埋めました)。


しかもこれ、誕生日の数時間前だったんですよね。これ以上ない誕プレでした!

実はこの全理論値は、自分の中で単に全理論値を達成したというだけではなく、非常に大きな意味を持っています。
この記事の冒頭でも少し触れたんですが、自分はいわゆる「センス型」で今まで音ゲーをしてきており、同実力帯の人たちの中で上位20%くらいに入る「結構いいスコア」を少ない回数でどんどん出していくのはかなり得意だと自負していました(もちろん、それには譜面研究や様々な思考など、それに足るだけの裏付けがあり、単に才能だけで得た能力ではないと思っています。それらの考えについては後日詳しく記事にする予定です)。しかしその反面、200回頑張ればトップのスコアが出せるものを200回頑張る」だけの根性を持ち合わせていないのが非常にコンプレックスでもあり、それは音ゲーだけではなく勉強などでも同じでした。頑張ればできると分かっていることを最後まで頑張り切るのが非常に苦手でした。いつかは必ず克服しなければならない課題だと思っていました。
でも、このオンゲキ全理論値を通じて、自分はその根性をかなり身につけられたように思います。その成功体験からくる自信が、ここから先もかなりプラスに作用していて、ここで全理論値まで頑張り切れて本当に良かったと思っています。
かくして、オンゲキは準備が整いました。幸いKoPの予選ルールはPスコアという自分の得意分野なので、これで予選通過はほぼ確実だろうと思い、チュウニズムの対策に舵を切っていくことになります。しかし、事件は起きました…

指押し編:地力不足を実感(~2021年12月)

先ほどもチラッと書きましたが、オンゲキ全理論値を達成して約1ヵ月、ついにオンゲキに15が追加されてしまいます。しかも2つも。


私はもともと(ランカー層として戦っていくための要求レベルを考えると)指押しの能力が低い側でした。まあ、メイン機種の変遷が太鼓→maimaiなので当たり前っちゃ当たり前なんですが…。しかし、チュウニズムで戦っていくためにこの能力の向上は避けて通れない道です。
で、オンゲキ全理論値はそこを鍛える意図もありました。きたるべき大ボスに備えてパワーを蓄えていたつもりでした。しかし、付け焼刃の地力では全く歯が立たず、LAMIAに関してはこの記事を書いている時点でABFBすらできていません。理論値なんてもってのほかです。
ここで、まだまだ自分は指押し譜面に対するパワーが足りていないことを思い知らされました
その時に自分は判断を迫られることになります。例年10月ごろに予選が開催されていたKoPですが、このころには各所から「チュウニズムの新筐体が出る」という噂が多く流れており、少なくともそれが出るまで予選は始まらない読みで予選は11月ないし12月ごろに開催されるだろうと踏んでいました。それまでのわずかな期間で、根本的な指押しの地力を上げに行くか、それとも擦り運指などを駆使した対処療法で予選に間に合わせることを優先するか。この判断はかなり難しいものでしたが、なにぶん決めるまでの時間に猶予は全くなかったので、「自分が最も大切にしたいことは何か?」を軸に決めることにしました。
あくまで自分にとって2021は通過点だったはずです。2022での勝利のために、地力の向上が必須なら、最悪今年出れなくなってしまうとしても、回り道はしていられないはずです。直近に迫った2021もそうですが、2022の予選までだってたった1年しかないのです。私は、「1年かけて指押しの地力を向上させる」ことを決めました。

とはいえ、具体的に何をすればいいんでしょうか。苦手とは言っていますが、一応旧13+全AJだったこともありますし、ボルフォースは20.6くらいありますし、人並みにはできるはずなんです。でもBPM200の片手トリルはきれいに押せないし、ちょっと複雑な鍵盤が降ってくると全く押せません
この過程については話すと長くなりすぎるので、また別の記事でまとめる予定ですが、簡単な概要を以下に記しておきます。
私は、最初に先人たちの知恵を得ようと思い、知り合いのランカーたちにひたすらにアドバイスを求めて回りました。すると、どうやら私が鍵盤譜面が苦手なのには大きく2つの要因があるということが明らかになりました。
  • 認識力不足
  • 指の筋肉不足
とくに前者の認識力不足に関しては予期していなかった課題でした。どうやら自分は、今まであまり譜面のことをちゃんと見ていなかったようです。加えて、単純に指を使うゲームの経験が少ないことから、指の筋肉不足も見えてきました。少ない回数で成果を出すことにこだわって頑張ってきたことの弊害でしょう。
認識力不足を解消するために、beatmania/BMSを始めました。もともとSP九段を課題曲に助けられて一度だけ取ったことがあったくらいの地力で、ちょうどリコメンド★0ぐらいからスタートし、概ね3ヵ月で★3を超えるくらいまで成長することができました。自分の家にコントローラーがなく、週一で人の家に通ってやった割には成長できたと思います。


SP十段も取得できました。やったね!

筋肉不足の方はbeatmaniaをやることに加えて、ピアニスト向けの指の筋トレのうち、器具などを使わずに指だけでできるものを継続してやってみました。これは今も継続していて、効果があるのかどうかはよく分かりませんが、これからも続けていこうと思っています。やらないよりはやった方が良いはずだしね。
まだまだこれらは発展途上ですが、それでもこの3ヶ月で格段に鍵盤譜面の見え方/押せる度合いが向上したのを実感しています。明らかにふた回りくらい地力が伸びたと思います。

大方の噂通りに11月にはチュウニズムの新筐体がリリースされ、こちらにも判定調整Bが追加されました。これらを全て合わせてチュウニズムも大幅にスコア/安定感が向上し、もしかしたら今年の予選にも間に合うのではないか?という気持ちが徐々にわいてきました。

かくして、予選開始までに、自分で思い付く限りのできるだけのことを全部やりきりました。オンゲキは15以外全理論値、チュウニズムも14+以上の明確な上達(に加え、精度力のために理論値を1ヶ月で280→480にしました)、去年はどちらも未プレイだらけだったことを考えるととてつもない成長です!あとはやれるだけのことをやって予選にぶつかるだけ、そう思って、なるべく期間内に大学の課題を残さないよう、タスクを減らして待つのでした。これができるようになったのもオンゲキで獲得した根性のおかげかも。

予選待機編:良い報せと悪い報せ(2021年12月2日~12月15日)

満を持して、12月2日の概要公開を迎えました。前回もエントリー開始から予選開始までは2週間あったのですが、去年はその期間を練習に当てず、他のことをしていました(オンゲキのゆるゆりランイベやってました…w)。そこでチュウニズムをもう少しやっていれば…という後悔はかなりあったので、今年は課題曲発表の段階から全力で挑むと決めていました。

???「良い報せと悪い報せがある。どちらから聞きたい?」
わたし「え、じゃあ良い方から」
???「今年はエリア大会がない。」
わたし「え!?じゃあ悪い方は?」
???「今年はエリア大会がない。」
わたし「」

今年も新型コロナウイルスの脅威は続き、全盛期に比べれば落ち着きは見せていたものの、まだJAEPOのような大きなイベントが開催されるほどの状況までは回復していなかったことから、今年も本社開催でエリア8人×2だろうと勝手に決めつけていました。ところが蓋を開けてみれば、なんとエリア大会をすっ飛ばしてオンライン予選を突破すればいきなり決勝、その代わりオンライン予選を突破できるのは前回の半分のたった8人のみ。2019のエリア大会の盛況ぶりを考えると、苦渋の決断だったことでしょう。無事に開催するためにはやむを得なかったのだと思います。
で、これは前にも書いた通り、良い報せでもあり悪い報せでもありました。枠が狭いのは苦しいですが、maimaiとオンゲキは高確率で8枠でも残れる自信がありましたし、もし課題曲が得意になってCHUNITHMを突破できれば、3機種ファイナリストの夢が一年早く叶うかもしれない。その可能性が、エリア大会の非開催によって現実味を帯びたのです。
とはいえ、去年のCHUNITHMは16枠でも残れなかった身。いくら地力が伸びたからと言って、8枠では残れない可能性の方が高いのは明白でした。もし課題曲が全部得意なら…そんな願いを込めて確認した課題曲がこちら。
まずmaimaiの課題曲としてチュウゲキからの移植ボス曲2つ。これは、例年の課題曲と比較すると明らかに簡単でした。もちろん決して簡単な譜面ではないのですが、ブレイクの数に理論値の難易度が大きく左右されるゲーム性であることを考慮すると、去年の課題曲に比べて半分くらいの数しかブレイクがないこの2曲は、ランカークラスの人なら現実的に理論値安定まで持っていけるレベルの曲だと感じました。発表されたときの周りの反応を見ていると、理論値安定までいくのはさすがに難しい!という意見が多かったのですが、私はこの課題曲を見た瞬間に「新曲がキミツアーのように縦連ブレイクだらけか、魔法少女のように回転ブレイクだらけでない限りボーダーは303%になる」と確信しました。
去年は初日に2回通してそのスコアでそのまま通過したmaimaiですが、今年はこの1年で上位層のプレイヤーレベルが格段に向上しており、ここに労力を割かなければならない可能性が非常に高い状況でした。そうなってしまった場合チュウニズムの突破は実質不可能になると思っていましたが、そんな自分にとって「現実的に303%を出して突破を早々に確定させられる可能性がある」この選曲はかなり追い風になりました

次にチュウニズムのコース①。こちらも明確に前回から易化しており、突破する8人のうち最低でも7人は303になると思いました。このコースは3ヶ月前の自分では303を出すのはかなり困難だったと思いますが、向上した今の地力なら100回以内には出せることを確信していました。
加えてコース②。こちらは、前回は1曲目だった新曲枠が3曲目に移動したことで少し難易度が読みづらくなりました。しかし1曲目は明らかに難化しており、エンペラーの譜面次第では去年以上にみんなスコアを出せない可能性はあると思いました。ただし、folernはタップスライドが難所の譜面で、これはタップスライドが得意な自分にとって非常に追い風でした。8-EMは少し苦手寄りの譜面ではありましたが、folernの得意さを活かして「より多くのチャンスを得る」ことでカバーできる範囲だと見ました。もしエンペラーの譜面が簡単ないしは得意寄りの譜面だった場合、うまく噛み合えば303もあり得なくはない範囲だと感じました。

最後にオンゲキ。こちらはPスコア勝負である以上アポロラミアが選曲されない限りはあまり何が選曲されても困らない状況ではあったのですが、去年と違って14+が課題曲に含まれていたため、PスコアだけがうまくてもMan In The Mirrorがそもそも押せないと勝負にならない仕組みとなっていました。ある意味で「足切り」のような役割を果たしており、これもこの1年で地力を上げた自分にとってはかなり追い風でした。

と、いうように、ここまで読んだらわかると思うのですが、今回の課題曲はほぼ全てが自分にとって有利なものでした。またとないチャンスだと思いました。このチャンス、必ずものにすると決めました。
この時点での作戦は以下の通りでした。期間開始後はまずmaimaiを303%にして進出確定させ、その後チュウニズムを詰めれるだけ詰める。ラスト1週に突入したらオンゲキを詰め始め、安全圏に届いたら最後にボーダーが怪しいほうを詰める。
そのために、期間開始直前にはmaimaiをやって宿星と脳天の2曲を安定させておく必要がありました。オンゲキは事前にやっておく効果が薄いためパスして、まずはチュウニズムの課題曲をある程度詰めておき、1週前からは脳天と宿星を練習してmaimaiに判定を合わせていき、なるべく早くmaimaiを片付けると決めました。

結果的に、コース①の課題曲はすべて理論値、コース②は1落ちと2落ち、maimaiは2曲とも50%ほど理論値が出せるところまで安定感を付けることができました。やれるだけのことはやりました。満を持して予選開始です!


ちなみにここまで書いて、まだ予選が始まってすらいません。もう7000字書いてるらしい。マジで?

広告:予選開始の前に…

いよいよ予選開始となるのですが、その前に…
今回スコアを詰めるにあたっては、機種によって様々なゲーセンにお世話になりました。その中でも、オンゲキのRELOAD以外のすべての課題曲の最終スコアを出したお店があり、のお店なくして今回の勝利は成しえなかったので、簡単にではありますが紹介させていただきたいと思います。
東京都は立川市、立川駅より徒歩15分ほどの距離にある「WORLD GAME CIRCUS」、通称WGCというお店です。もともと1か所の店舗に長くとどまらずどんどん全国を巡っているお店で、旧作音ゲーを中心に扱っていたのですが、コロナ禍の影響を受け今は立川に定住。定住することになったため、今はゲキチュウマイを含む最新音ゲーも設置されています。
特筆すべき点として、「すべてのゲームに録画・配信設備が設置されている」という特徴があります。前日までの予約で、だれでも気軽に配信ができます。
見たこともないような音ゲーがたくさん設置されていて、非常に面白いお店です。是非一度足を運んでみてください。
以下の文章で出てくる「配信」はすべてこのお店で行ったものになります。


序盤編:maimaiに早く決着をつける(~予選6日目)

どれだけ作戦を立てようとも、それが新曲の譜面次第で覆されてしまう可能性は十二分にあります。今回は現実的にmaimaiがスピード勝負になる可能性が想定されていたので、初日の朝7時にゲーセンに向かい、いち早く譜面を確認しました。譜面を見た瞬間に、遅くとも2週間以内には303%で埋まることを確信、ただし初日に埋まるほどのスピード感ではないことも同時に感じたため、まずはオンゲキの303を回収(Pスコアが同点の場合に303を先に出したほうが勝ちになるため)、その後は新曲を詰めるも、早起きした弊害で集中力が持たず夜は早めに撤退。案の定、初日の夜には1人目の303、2日目の夜には2人目の303が現れ、焦りを感じた私は3日目に配信枠を確保。その日はあまり調子の上がらない日だったのですが、数少ないチャンスを見事にものにし、3人目の303%に!無事に計画通り、早々にmaimaiは進出を確定させることができました
その後は怒涛の勢いでランキングは埋まり、なんと6日目には8枠全てが303%で埋まってしまいました。正直ここまで早いとはさすがに思ってませんでした…

↑1:44:30くらいから303%のシーンになります

中盤編:CHUNITHMに挑む(~予選3週目)

maimaiが確定したからといって、うかうか休んではいられません。問題はチュウニズムです。オンゲキは新曲の譜面も含めて、最悪3日確保すれば突破できるだろうと感じており、早くに高いスコアを出すと必要以上にボーダーをつり上げてしまう可能性があることから最終週に取り組むと決めたので、maimai確定以降は予定通りチュウニズムに取り組むことになったわけですが…
まずはコース②から。①をやらないことでランキングに名前が載らないため、ボーダー争いの過熱を防げる可能性があります
今回は前2曲であまり差がつかない予想だったので、全てはエンペラーの譜面に左右されるという状況でした。そんな中、とりあえず10回くらいやってみたときのスコアがこちら。
終わったwwwwwwwwwwwwww
というのも、1ヶ所明らかにパワー不足な配置がありまして、それがこちら。
人間、BPM240の16分が片手で押せるようにはできとらんのよ…
この配置だけがかなり絶望的で、ここさえなければ現実的に理論値がポンポン出る譜面ではあったんですが、最初の30回くらいで光ったのは1回だけ、AJ通過すら5回程度。最初はさすがに諦めようかとも思いました
しかし、前述の通りこの時点でオンゲキは3日くらいあれば抜けれそうで、どちらにせよ3週間残ってはいたので、ひとまずその日からはひたすら手の動かし方を考える日々が始まりました。どの指を使うか、力をどれくらい入れるか、腕の角度はどれくらいか、手首と指どちらをメインで動かすか、試行錯誤の末になんとか勝率を6割くらいまで持っていくことができました。1落ちを妥協すれば8割程度に…!
この段階では、私はボーダーが(トータルで)2落ちまたは3落ちのどちらかになると読んでいました。他のみんなより先に2落ちを出せればほぼ確定で抜けれるだろうと考え、最終目標を2落ちに設定しました
folernが得意であること、8-EMが苦手であることを加味して、folern理論値のときに8-EMを2落ち以内で通し、エンペラーを頑張るイメージで行こうと決めました。で、最初に出たまともなスコアがこちら。
いやーーちょっと足りないんだよなーーーー
正直、3落ちなら先にオンゲキをやっても良い妥協ラインだとは思っていました。このスコアを出した時点で思ったよりもボーダーの動きが遅く、4落ちでも残る可能性があることは考え始めていたのですが、せっかくエンペラーができるようになってきたのにここでやめて、もし残れなかったら後悔どころの騒ぎではないと思いました。まだ詰めることを決めました。

しかし、ここから4~6落ちは飽きるほど見たのに、しばらく更新できない日々が続きます。いよいよ予選は3週目も中盤に突入し、見切りをつけてオンゲキに移動するかを考えなければならない時期になっていました。その頃には、オンゲキのボーダーが想定を遥かに上回るペースで上昇しており、そもそも3日で計画していたオンゲキが3日では足りないんじゃないかと思うようになりました。迷った挙げ句、3週目の終盤に丸1日配信枠を取り、先にコース①の303を揃えてから残った時間で②をやり、その時間で更新できなければ先にオンゲキをやると決めて挑むことに決めました。配信枠は11時~19時の8時間、前半
3時間でコース①303を取って残りの時間で②をやるのが目標でした。結果のほどは…
言うことなし!!!!完璧でした、4落ちから初の更新で1落ちに!!
この時点で1落ちを自分より先に出していたのは1人だけだったので、自分が予選落ちする条件は「その1人以外で7人が6060000を出す」になり、99.9%進出確定のラインになりました。

↑2:30:00くらいからの回が①303の回、7:16:30くらいからの回が②1落ちの回

進出を決めたとき、多くの人から「失礼ながら、たけるんってそんなにウニ上手かったっけ?」みたいな反応を頂きました。大丈夫、失礼じゃないです自分が一番思ってます。こんなにレベルの高い予選を抜けれたのは、本当に奇跡というより他ありません。課題曲が簡単寄りであったこと(自分は-100でも凄いと言われるような前回のような曲目で-50を狙うより、-20でも凄いと言われるような今回のような曲目で-10を狙う方が得意です)、1曲目が個人差譜面かつ自分が得意譜面だったこと、1落ち差で決まる勝負だったこと、去年のボーダー争いが激しかった&今年は年末年始に被ったことで周りの人の動きが比較的激しくなかったこと、たまたま噛み合ったこと、配信しながら集中して連コできる環境があったこと、アドバイスしてくれた人がたくさんいたこと、どれか1つでも欠けていたらこのスコアは出せなかったと思います。明らかに自分の今の地力で出せるスコアを超えたスコアだったと思います。
だからこそ、今本選でまともに戦うことができるのかどうか、すごく不安に思っています。誰と当たっても1段階どころか、2、3段階格上の相手です。それでも、出ると決まった以上やれるだけのことを頑張るぞ!!

もし8-EMが理論値だった場合、KoPの最終スコアが全機種全コース3030000になっていたのでその点だけ少し悔しさは残りますが、それでも本当に上出来なスコアだったと思います。まさか、予選期間を1週間以上残してチュウニズムの進出をほぼ確定させられるとは思ってもみませんでした。
かくして、オンゲキの上がり続けるボーダーに怯える日々は終わり、残った1週間をオンゲキに充てることが決まり、気持ち新たに再スタートを切るのでした。

終盤編:オンゲキ最終決戦(~予選最終日)

こうなればあとはオンゲキに取り組むだけです。当初3日あれば通る!などと豪語していた頃は、3曲合わせて-100くらいがボーダーになると考えていて、余裕を見て-90なら100%確定だろうと考えていました。しかし、残り1週間の時点でボーダーはすでに-100に迫っており、しかも毎日のようにボーダーは更新され続けている状況でした。現実的に-90でも敗北する可能性が見えたため、暫定的に-80を目標に設定し、内訳としてMan In The Mirrorが-25、ミラージュが-15、RELOADが-25を最終目標に設定、15点余るので最終的に詰めるのが厳しいと思ったところに15点割り振るようなイメージで-80を目指すことにしました。
ここまでにオンゲキに割いた時間は初日の303に取り組んだ2時間と、チュウニズムの進出を決めた直後に少しだけ配信した3時間のみ、ミラー-55、ミラージュ-30、RELOAD-45くらいの合計-130くらいからのスタートでした。
しかしここは腐っても得意分野、最初の1日でミラー-30、ミラージュ-20を出し、いきなり失点2桁に突入。次の1日でRELOADも-33まで詰めることに成功し、なんと2日で-83まで失点を減らすことができました。今になって振り返ると最終ボーダーは-90なので、実は宣言通り3日かけずに突破できていたようですw
そこからは少しでも突破率を上げるための戦いで、最終日まで後悔のないように伸ばせるだけスコアを伸ばしにかかりました。日々上がり続けるボーダーで気が気ではなかったですが、なんだかんだで自分も詰めに行った日は毎回点数を伸ばせていたこと、ボーダーよりも10~15点くらいは浮いている状況を維持できていたことが支えになり、なんとか最後まで頑張りきることができました。
途中何度かの配信枠を設定しましたが、最終日に設定した枠では最終的にミラーが-26になり、ミラージュ-19、RELOAD-29と合わせて合計-74、なんと予選終了1時間半前に暫定1位を獲得!残念ながら最終的にはもう一度スコアを更新されて2位でのフィニッシュとなってしまいましたが、それでも1週間という限られた期間の中、Pスコアという回数がものを言う方式で2位という好成績を納められたことは非常に嬉しく思いますし、自信に繋がりました。去年の課題曲であったDesperado Waltzは、当時の地力では粘着してギリギリ1010000が出せるくらいの難易度の曲であったため、今年は課題曲が難化してしまった場合、Pスコアの上手さでは地力の足りなさをカバーできなくなる危険性を感じていました。それを見越して全理論値になったんですが、結果ミラーのような曲でも粘着中は1/2くらいは理論値を出すことができました。地力の向上に努めたことが、きっちり結果に結び付いてよかったです。

↑6:58:15くらいからの回が暫定全一になった回。チャンネルにはほかの配信のアーカイブもあります!

まとめ編:予選を終えて

かくして、私の1ヶ月…ではなく1年に及ぶ戦いは幕を閉じました。終えてみれば長かったような短かったような、すごく不思議な感覚です。

結果だけ振り返れば、3機種ファイナリストという願ってもない結果になりましたが、これは自分の努力の上に成り立っている…というのはもちろんですが、たまたまやったことが正解だったとか、たまたまエリアがなくなったとか、周りでいろんな人が支えてくれたとか、さまざまな奇跡あって初めて実現したことです。直接的にアドバイスをくれた人だけでなく、配信を見にきてくれた人、Twitterで応援してくれた人、その全てに心から感謝しています。この場で御礼申し上げます。

皆様、本当にありがとうございます!!

夢は必ず叶うとか、そんな無責任なことは言えません。でも、去年のチュウニズムの敗北をきっかけに1年頑張って来たこと、それは結果を問わず胸を張って誇れることですし、得られたものは本当に大きかったと思います。

さて、去年立てた「2022で3機種ファイナリスト」の目標は2021で達成してしまいました。来年はどうすればいいんでしょう?

そうでした。勝手に終わった気になっていましたが、あくまでもこれは予選でした。本番の大会はまだ2月末に残されています。ほんとに実施できるのかは何とも言えない情勢になってしまっていますが…来年のことを考えるのは、まずそれが終わってからでいいかもしれませんね。かなり無理をして予選を通過したチュウニズムなんかは、このままでは勝負にすらならないでしょう。うかうかしていられません、ちょっとでも練習しなくては!だらだら後書きを書いてる時間はもうありません、ゲーセン行ってきます!
本番の大会、去年と同じなら無観客開催でその代わりに配信があると思います。ぜひ見に来てください。ぼくのことももちろんですが、全国のランカーたちのスーパープレイがたくさん見られます。モチベに繋がるし楽しいですよ!誰かと通話しながら見るのが結構おすすめです。
では、次はその配信でお会いしましょう!お楽しみに!

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